「ディアウォールとラブリコ、結局どっちが安全なの?」
「耐荷重が高いのは?倒れにくいのは?」
突っ張りDIYを検討していると、必ず一度はこの疑問にぶつかります。
どちらも2×4材(ツーバイフォー)を床と天井で突っ張るDIYパーツとして人気ですが、
ネット上では
「ラブリコの方が強い」
「ディアウォールの方が安定する」
と、意見が分かれていて、余計に迷ってしまいますよね。
結論から言うと、
耐荷重の“数字”だけで、優劣は決まりません。
本当に差が出るのは、
👉 突っ張り構造の違い
👉 設置後に“管理できるかどうか”
この2点です。
本記事では、ラブリコとディアウォールを
実際に両方所持している立場から、
公式スペックの比較だけでなく、
本体構造・可動部・接地面の違いを踏まえて、安全性の考え方を整理します。
なお、耐荷重の実測や無理な検証は行わず、
「どんな条件で不安定になりやすいのか」
「どんな使い方なら安全なのか」
という 現実的で安全寄りの判断基準 に絞って解説します。
- 本棚や収納を作りたい人
- 倒れるリスクが心配な人
- 賃貸で失敗したくない人
そんな方が、自分の用途に合った正解を選べるようになる内容です。
ディアウォールとラブリコの違いは「構造」にある
ディアウォールとラブリコは、どちらも「2×4材を床と天井で突っ張る」という点では同じDIYパーツです。
しかし、突っ張り方の構造がまったく異なるため、耐荷重の考え方や安全性の判断ポイントも変わってきます。
ここでは、公式スペックの数字ではなく、
どんな仕組みで突っ張っているかという視点から違いを整理します。
ラブリコの構造|ネジ式で“微調整できる”突っ張り
ラブリコの最大の特徴は、ネジによる突っ張り調整機構です。
- 2×4材を立てたあと
- ネジを回して突っ張り力を微調整できる
- 設置後でも締め直しが可能
この構造により、ラブリコは
天井高のわずかな誤差を吸収しやすいというメリットがあります。
また、時間の経過や湿度変化で突っ張りが弱くなった場合でも、
あとから再調整できる点は、長期使用において大きな安心材料になります。
一方で、
- 設置時にネジ調整が甘いと不安定になりやすい
- 「締めたつもり」で実は突っ張りが足りない
といったケースもあるため、初期設置の丁寧さが重要です。
ディアウォールの構造|スプリング内蔵の“押し付け型”
ディアウォールは、内部スプリング(バネ)によって突っ張る構造です。
- 2×4材に被せるだけで設置できる
- ネジ調整が不要
- 設置スピードが速い
この構造のメリットは、
誰でも一定の突っ張り力を出しやすいこと。
DIY初心者でも設置しやすく、
「付けた直後は安定している」と感じやすいのが特徴です。
ただし、ディアウォールは
- 設置後の微調整ができない
- 天井高のカット精度に影響されやすい
- 突っ張りが弱くなっても対処しにくい
といった側面もあります。
そのため、長期間・重量物用途では注意が必要になります。
構造の違いが「耐荷重の感じ方」を変える
公式の耐荷重目安だけを見ると、
ディアウォールもラブリコも大きな差はありません。
しかし実際には、
- ラブリコ
→ 管理しながら使う構造
→ 緩みを感じたら締め直せる - ディアウォール
→ 初期安定重視の構造
→ 設置後の調整はできない
という違いがあります。
このため、
耐荷重の「数字」よりも、使い続ける中で安全を維持できるかどうかが、
選択の分かれ目になります。
ここまでの整理|優劣ではなく「向き・不向き」
ディアウォールとラブリコは、
- どちらが絶対に安全
- どちらが必ず倒れない
という関係ではありません。
重要なのは、
- どんな用途か
- どれくらいの期間使うか
- 不安を感じたときに対処できるか
この視点で選ぶことです。
次のセクションでは、
耐荷重の考え方を「数値」ではなく「管理」の視点で整理し、
実使用で差が出るポイントを詳しく解説します。
耐荷重の考え方|数値より「管理できるか」
ディアウォールとラブリコを比較するとき、多くの人が最初に気にするのが
「耐荷重は何キロか?」という数値です。
しかし、突っ張り式DIYにおいて本当に重要なのは、
最大何キロまで耐えられるかよりも、
⇒ その状態を安全に維持できるかどうかです。
公式の耐荷重は「理想条件」での目安
まず前提として、ディアウォール・ラブリコともに、
公式に案内されている耐荷重は、
- 平らで強度のある天井・床
- 正確にカットされた2×4材
- 荷重が均等にかかっている状態
といった、かなり理想的な条件を想定した数値です。
実際の住環境では、
- 天井や床にわずかな歪みがある
- 木材が反っている
- 重さが一方向に偏る
といった要素が重なり、
公式数値どおりの状態を長期間保つのは簡単ではありません。
突っ張り構造は「時間」で変化する
突っ張り式DIYで見落とされがちなのが、
時間の経過による変化です。
- 木材の伸縮(湿度・季節変化)
- 天井・床のわずかな沈み
- 日常の振動(人が触れる、物を出し入れする)
これらが積み重なることで、
設置直後は安定していても、
数週間〜数か月後に突っ張りが弱くなるケースがあります。
このとき重要なのが、
弱くなったことに気づき、対処できるかという点です。
ラブリコは「管理しながら使う」前提の構造
ラブリコは、ネジ式の調整機構によって、
- 設置後に突っ張りを締め直せる
- 少しの緩みを修正できる
という特徴があります。
つまり、ラブリコの耐荷重は
一度決めて終わりではなく、管理しながら維持するもの
と考えるのが現実的です。
本棚や収納など、
長期間・継続的に荷重がかかる用途では、
この「再調整できる」という点が安全性に直結します。
ディアウォールは「初期安定」を前提に考える
一方、ディアウォールはスプリング内蔵構造のため、
- 設置時点で一定の突っ張り力が出やすい
- 調整の手間が少ない
というメリットがあります。
ただし、
- 設置後に締め直すことはできない
- 緩みを感じても構造的に対処しにくい
という側面もあります。
そのためディアウォールは、
軽めの荷重・短期間・あまり触れない用途で使う方が、
安全性を維持しやすいと考えられます。
耐荷重で失敗しないための判断基準
「どちらが何キロまで大丈夫か」で迷ったときは、
次の視点で考えると判断しやすくなります。
- 長く使うか?
- 定期的に点検・調整できるか?
- 少しの変化に気づける設置場所か?
これらに「YES」が多い場合は、
管理できる構造=ラブリコ向き。
逆に、
- 手軽さを優先したい
- 軽い棚を短期間使いたい
という場合は、
初期安定型=ディアウォールでも十分といえます。
ここまでのまとめ|耐荷重は「維持できるか」で考える
突っ張りDIYにおいて、
耐荷重は「最大値を試すもの」ではありません。
- 数値に余裕を持つ
- 構造を理解する
- 変化を前提に管理する
この考え方ができれば、
ディアウォールでもラブリコでも、
安全に長く使うことができます。
次のセクションでは、
実際にどんな条件で不安定になりやすいのかを整理し、
倒れやすさの違いを具体的に見ていきます。
倒れやすさの違いはどこで出る?
ディアウォールとラブリコを比較するとき、
多くの人が一番不安に感じるのが
「倒れないか」「急に外れないか」という点です。
結論から言うと、
倒れやすさの差は“製品の強度”よりも、使い方と条件で出ます。
ここでは、実際に差が出やすいポイントを整理します。
① 天井・床との「接地条件」で差が出る
突っ張り式DIYは、
天井と床の状態に大きく左右されます。
- 天井が石膏ボードで柔らかい
- 床がフローリングで滑りやすい
- わずかな傾きや段差がある
こうした条件では、
接地面の安定性が倒れやすさに直結します。
この点での違いは以下のとおりです。
- ラブリコ
→ ネジ調整で接地圧を細かく調整できる
→ ズレを感じたら締め直せる - ディアウォール
→ 初期の押し付け力は安定しやすい
→ ただし設置後の再調整は不可
接地条件が完璧でない場合、
後から調整できるかどうかが安心感の差になります。
② 横方向の力が加わったときに差が出る
倒れやすさは、
上からの重さより「横からの力」で発生することがほとんどです。
たとえば、
- 棚に手をかけて体重をかけた
- 子どもやペットがぶつかった
- 物の出し入れで揺れが生じた
このような横方向の力が加わると、
突っ張りがわずかにズレて、不安定になります。
このとき、
- ラブリコ
→ ズレを感じたら再調整できる
→ 管理前提で安定性を維持しやすい - ディアウォール
→ 一度ズレると戻しにくい
→ 使用条件によっては不安が残る
という違いが出やすくなります。
③ 重さの「かかり方」で倒れやすさが変わる
同じ重さでも、
- 均等に分散されている
- 片側に偏っている
では、安定性は大きく異なります。
特に、
- 横長の棚
- 本棚で一方向に本が集中
- 上段に重い物を置く
こうした状態では、
柱にねじれ方向の力がかかりやすく、倒れやすくなります。
これはディアウォール・ラブリコ共通の弱点で、
どちらか一方だけが安全という話ではありません。
④ 「設置後の意識」で安全性に差が出る
倒れやすさを分ける最大の要因は、
実は製品そのものより「使う側の意識」です。
- 設置後にグラつきを確認しているか
- 定期的にチェックしているか
- 重い物を増やすときに再確認しているか
これらを意識できる場合、
ラブリコの「調整できる構造」は大きな安心材料になります。
一方で、
設置して終わり・触らない前提なら、
ディアウォールの「初期安定」は扱いやすい選択です。
ここまでのまとめ|倒れやすさは「条件依存」
ディアウォールとラブリコの倒れやすさは、
- 製品の強度差
ではなく、 - 接地条件
- 横方向の力
- 荷重バランス
- 設置後の管理
これらの条件で決まります。
👉 ラブリコやディアウォールが不安定になる条件
次のセクションでは、
どんな人・どんな使い方に、どちらが向いているかを
具体的に整理していきます。
用途別おすすめ|本棚・収納・軽用途での選び方
ディアウォールとラブリコは、どちらも「2×4材を突っ張る」基本は共通ですが、
用途や求める安全性によって 最適な選択が変わります。
ここでは、主要な使い方ごとに
・どちらが向いているか
・どういう条件なら安全か
を整理していきます。
■ 本棚・重い収納を作るなら → ラブリコ
おすすめ理由
- 柱の微調整ができる
- 時間経過に対応しやすい
- 重心のズレを修正できる
- 本や重い物が入っても管理しやすい
向いているケース
✔ 文庫・単行本・雑誌量が多い
✔ 下段だけでなく上段にも一定の荷物あり
✔ 長期間使い続ける
✔ 子どもの部屋/日常で棚に触れる頻度が高い
安全面のポイント
- 柱は最低3本以上にする
- 重い本は必ず下段
- 設置後に定期チェック(緩み・ズレ)
本棚は「重い物が一点に集中しやすい」ため、
管理できる構造が圧倒的に有利です。
ラブリコは設置後に締め直せるので、
長期的な安全性が高くなります。
■ 重い収納(家電・大きめ雑貨) → ラブリコ(補強前提)
おすすめ理由
- ネジ調整による突っ張り管理
- 補強テクとの相性が高い
注意点
- 大型家電・水槽などは基本NG
→ どうしても使うなら
・柱追加
・棚板補強
・耐震対策
安全面のポイント
- 一段あたり10kg以下をベース
- それ以上は補強必須
大型の物を置く場合は、
「耐荷重↑」よりも「安全に維持できるか」を最優先に考えてください。
■ 軽い雑貨・飾り棚・写真展示 → ディアウォールでもOK
おすすめ理由
- 設置が簡単
- 初期安定が出やすい
- 軽めの荷物中心なら管理負担が少ない
向いているケース
✔ 観葉植物・小物・フォトフレーム
✔ 壁面インテリア中心
✔ たまに触れる程度の棚
安全面のポイント
- 重心は中央に近い位置
- 棚板幅は60cm以下
- 長期使用でも定期チェック
軽いものを置く用途なら、
設置スピードと初期安定のメリットが活きるため、
ディアウォールでも十分安全です。
■ デスクコーナー/作業スペース → ラブリコ推奨
おすすめ理由
- 長時間の利用
- 作業中に触れる頻度高い
- 重心の変化が起きやすい
安全面のポイント
- 天板下補強(L字金具)
- 足元のグラつき確認
- 定期点検
机周りは“頻繁に触れる”ので、
設置後の管理性が高いラブリコが向いています。
■ 子ども・ペット対応スペース → ラブリコ
おすすめ理由
- 安全性重視
- 衝撃・触れる頻度が高い
- 管理しやすい構造
安全面のポイント
- 転倒防止ストラップ
- 補強バーの設置
- 上段に重いものを置かない
子どもが触る可能性が高い空間では、
管理できる構造=ラブリコが有利です。
シーン別まとめ(一覧)
| 用途 | 推薦パーツ | 理由 |
|---|---|---|
| 本棚・重い収納 | ラブリコ | 管理性が高い |
| 家電・重量物 | ラブリコ(補強前提) | 調整可能 |
| 軽い雑貨・飾り棚 | ディアウォール | 初期安定 |
| 作業机・ワークスペース | ラブリコ | 頻繁な触れ合い |
| 子ども/ペット対応 | ラブリコ | 安全管理優先 |
耐荷重だけで決めない選び方
多くの人が耐荷重で迷う理由は、
「何キロまで載せられるか」
という数字だけを気にしてしまうことです。
しかし実際は、
・その荷重を安全に維持できるか?
・時間が経っても安定するか?
・日常生活の動きで崩れないか?
という視点の方が、
本当の安全性を決める要素になります。
最後に(選び方の“本質”)
ディアウォール・ラブリコのどちらを選ぶかは、
- あなたが何を載せたいのか
- どれくらい長く使うのか
- 触れる頻度や不安の許容度
で変わってきます。
迷ったら、
⇒ 「管理性を重視するならラブリコ」
という選び方が、
安全・実用・長期利用のすべてで失敗しにくい基準になります。
👉 突っ張りDIYパーツの選び方

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